8月16日:ごみ誤食、アオウミガメ受難 アカウミガメの3倍の確率

2016年8月16日

朝日新聞20168161630
ごみ誤食、アオウミガメ受難 アカウミガメの3倍の確率http://digital.asahi.com/articles/DA3S12514870.html?rm=150

  日本近海に生息するアオウミガメとアカウミガメで比べると、海に漂うプラスチックごみを誤食する確率は、アオウミガメのほうが3倍も高いとする調査結果を東京大学大気海洋研究所などの研究グループがまとめた。

  2007年から15年にかけ、アオウミガメ6匹とアカウミガメ10匹に小型カメラを取り付けて放流。計110時間余りの撮影画像をもとに、海中を漂うプラスチックごみに遭遇したときどう反応するか調べた。ごみを食べてしまう確率はアオウミガメが62%で、アカウミガメは17%だったという。

  アカウミガメがクラゲやカニなど主に動物をエサにするのに対し、アオウミガメは海藻など植物性のエサをよく食べる性質がある。佐藤克文・東京大教授(行動生態学)は「海の中でゆらめくレジ袋などは、海藻と外見が似ているため、口に入れてしまいやすいのではないか」と話す。(山本智之)