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■環境省は「「水銀条約政府間交渉委員会第4回会合の準備のためのアジア太平洋地域会合」の結果について（お知らせ）」を公表しました。詳しくはこちらをご覧ください。

平成24年5月21日

「水銀条約政府間交渉委員会第4回会合の準備のためのアジア太平洋地域会合」の結果について（お知らせ）

　水銀に関する条約の制定に向けた議論のため、本年5月15日から17日まで、クアラルンプール（マレーシア）において「水銀条約政府間交渉委員会第4回会合の準備のためのアジア太平洋地域会合」が開催されました。今回の会合では、本年6月27日からプンタ・デル・エステ（ウルグアイ）で開催予定の「水銀に関する条約の制定に向けた政府間交渉委員会第4回会合」に先立ち、同会合で議論される予定の水銀に関する条約の条文案等について、アジア太平洋地域の各国間で意見交換を行いました。

１．背景

国連環境計画（UNEP）では、平成21（2009）年2月に開催された第25回UNEP管理理事会において、国際的な水銀の管理に関して法的拘束力のある文書（条約）を制定すること、及びそのための政府間交渉委員会（INC）を設置して平成22（2010）年に交渉を開始し、平成25（2013）年までの取りまとめを目指すことが合意されました。
これまでに計3回のINCが開催されており、昨年10月にナイロビ（ケニア）で開催された第3回会合では本年6月27日（水）から開催予定の第4回会合に向けて、UNEP事務局が条約の修正条文案を作成することが合意されました。なお、UNEP事務局により作成された条約の修正条文案はUNEPウェブサイトにて公開されています^※。
今回の地域会合は、INC第4回会合に向け、アジア・太平洋地域の各国間で意見交換を行うことを目的として開催されたものです。
なお、昨年1月に千葉市で開催されたINC第2回会合において、2013年後半に予定されている条約の採択・署名のための外交会議を我が国で開催することが了承されています。

※

http://www.unep.org/hazardoussubstances/Portals/9/Mercury/Documents/INC4/4_3_text.pdf

（文書番号:UNEP(DTIE)/Hg/INC.4/3）

２．会議の概要

（１）会議の開催期間等

• 開催期間：平成24年5月15日（火）～17日（木）
• 開催場所：クアラルンプール（マレーシア）
• 主催：UNEP（担当はジュネーブの化学物質部）
• コーディネーター：早水輝好　環境省環境保健部環境安全課長

（２）主な議題

水銀に関する条約の修正条文案についての意見交換　等

（３）会議文書等

議題、会議文書等は以下のウェブサイトから入手可能です。

http://www.unep.org/hazardoussubstances/Mercury/Negotiations/INC4/INC4MeetingDocuments/tabid/3490/Default.aspx

（４）出席者

会議には、アジア太平洋地域の各国の政府代表の他、INC議長（ウルグアイ）、UNEP事務局、事前にオブザーバー登録されたNGOを含め、31カ国・地域等から70名余の参加がありました。
我が国からは、外務省、経済産業省及び環境省（早水輝好環境安全課長ほか）で構成される政府代表団が出席しました。

３．会議の結果

（１）条約の修正条文案に関する議論

会議では、INC第4回会合に向けて準備された新しい修正条文案及び会期間作業においてINC第3回会合のコンタクトグループの共同議長等により作成された文書（水銀添加製品・製造プロセス、大気への排出・水及び土壌への放出、資金及び技術支援等の分野）に基づき、内容等の説明があった後、各条項について意見交換が行われました。 また、16日には、懸案の議題について集中的に議論することを目的として、水銀添加製品・製造プロセス及び環境（大気・水・土壌）への排出について、それぞれ少人数会合が開催され、個別のテーマに沿った議論が行われました。 　その結果、条約の制定に向けて議論を加速すべく、新しい修正条文案及び会期間作業において作成された文書を基に、第４回INCの議論を進めることが概ね了承されました。また、その他の項目を含め、本会合での議論を踏まえ、第４回INCに向けて、各国でさらに修正条文案の内容について検討していくことになりました。
なお、我が国は、アジア太平洋地域グループのコーディネーターとして、意見の取りまとめ等を通じて議論の進展に貢献しました。

（２）今後の予定

UNEP事務局が現時点で想定している日程は、以下の通りです。