12月7日:生分解性プラ、海でリスク

2015年12月7日

朝日新聞20151271630
生分解性プラ、海でリスク
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12106120.html?rm=150

 

 国連環境計画(UNEP)は、生分解性プラスチックが海洋ではそれほど分解せず、海洋生態系へのリスクとなっていると指摘する報告書を発表した。

 海に流れ出たプラスチックは、波や温度差、紫外線で細かく砕けて有害物質を吸着しやすくなる。海の生態系や、食用魚などを通じた人への影響も懸念されている。

 報告にログイン前の続きよると、毎年約2千万トンのプラスチックが海に捨てられている。「環境にやさしい」などとうたわれることもある生分解性プラスチックでも、分解に約50度の温度が必要で、海ではほとんど分解しないものもあるという。

 こうした状況から、報告書は海洋のプラスチック汚染に対しては、「応急策」はないと指摘。プラスチックの製造や廃棄の過程全体をより責任を持って管理する必要があると訴えている。