10月1日:ごみ焼却灰リサイクル:16施設31億円無駄 検査院指摘

2014年10月1日

毎日新聞 2014年10月01日 00時03分
ごみ焼却灰リサイクル:
16施設31億円無駄 検査院指摘
http://mainichi.jp/feature/news/20141001k0000m040156000c.html

 

 

 ごみの焼却灰を加熱後に冷却しガラス状の固化物「溶融スラグ」にしてリサイクルする「溶融固化施設」について、静岡県磐田市や千葉県八千代市などの16事業者が施設を1年以上使用していないことが会計検査院の調べで30日、分かった。光熱費などの運転資金が年1億〜数千万円かかるのに、スラグの買い手が見つからないのが主な原因。検査院は補助金や交付金計約31億円が有効に活用されていないとして、環境省に改善を求めた。

 

 スラグは、道路の路盤材やコンクリート用骨材などに利用される。環境省がダイオキシンの発生防止やごみの再利用のため建設を推進してきた。

 検査院が1997〜2012年度に建設された22都道府県の102施設について、3月時点の運用状況を調べたところ、16事業者が16施設の稼働を停止していた。事業費約163億円のうち約51億円は国の補助金や交付金で、検査院は有効活用されていない国費を約31億円と算定した。

 16施設のうち、磐田市が運営するクリーンセンター(事業費約8億3000万円)は11年度、1050トンのスラグを作り、1トン当たり200円で売ったが、その後売却先が見つからなくなり、12年6月、稼働を停止した。市の担当者は「多額のコストがかかる。販売先がないと施設を止めなければならない」と話す。今年度に入り、販売先が見つかり運転を再開したという。

 環境省廃棄物対策課は「指摘を踏まえ、対応を検討したい」とコメントした。【武内亮、戸上文恵】

 

東京23区のごみ問題を考える
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