環境省：有機顔料中に副生するポリ塩化ビフェニルの有無等に関する第一次実態調査結果

2012年5月28日

■環境省は「有機顔料中に副生するポリ塩化ビフェニルの有無等に関する第一次実態調査結果をまとめました（お知らせ）」を公表しました。詳しくはこちらをご覧ください。

 

平成24年5月28日

有機顔料中に副生するポリ塩化ビフェニルの有無等に関する第一次実態調査結果をまとめました（お知らせ）

　０．５ppm超のポリ塩化ビフェニル（ＰＣＢ）が検出された旨の報告があった２３種の有機顔料について、厚生労働省、経済産業省及び環境省は同種顔料中の副生ＰＣＢの有無に関する実態調査を行いました。この度、その結果を取りまとめましたので公表いたします。 　今回の調査で５０ppm※超のＰＣＢ含有が新たに判明した有機顔料はありませんでした。

１．経緯

本年２月に化成品工業協会（化成協）から有機顔料中にポリ塩化ビフェニル（ＰＣＢ）が副生するとの報告を受け、０．５ppm超のＰＣＢが検出された２３種の有機顔料を製造又は輸入している事業者に対し、その取扱有機顔料におけるＰＣＢの有無等について分析し、５月１０日までに厚生労働省、経済産業省及び環境省（以下３省）へ報告するよう２月１３日に要請しました（第一次実態調査）。５月２８日現在までに報告があった内容についてまとめました。

２．第一次実態調査結果について

報告事業者数は４１社、報告品目数は延べ９８品目でした。（２月１０日までに化成協から報告があった品目及び既に公表済の５０ppm超の品目（別紙２）を除く。） 　なお、５月２８日時点における報告では５０ppm超の品目はありませんでした。

（単位：ppm）
不検出 ～0.5 0.5超～25 25超～50 50超
品目数 ２５ １６ ５５ ２ ０

３．第二次実態調査について

第一次実態調査で対象とした２３種以外の有機顔料のうち、製造工程等から判断してＰＣＢを副生する可能性があると考えられるものについても、同様の調査を行った上で、結果を本年８月１０日までに３省へ報告いただくこととしております（第二次実態調査）。

４．連絡先

環境省総合環境政策局環境保健部企画課化学物質審査室

〒100-8975　東京都千代田区霞が関１－２－２ 　TEL：03-3581-3351(内線6329, 6314)　　担当：中内、笠間 　FAX：03-3581-3370 　電子メール：chem@env.go.jp

＜参考＞　２月１０日までに化成協から報告があった品目及び既に公表済の５０ppm超の品目まとめ

（単位：ppm）
不検出 ～0.5 0.5超～25 25超～50 50超
品目数 ４１ １１ ３９ ４ ７

※新たな分析の結果、検出値を修正したものを含む。

２月１０日までに化成協から報告があった品目及び既に公表済の５０ppm超の品目と第一次調査結果の合計

（単位：ppm）
不検出 ～0.5 0.5超～25 25超～50 50超
品目数 ６６ ２７ ９４ ６ ７
※
有機顔料中に副生するＰＣＢの工業技術的・経済的に低減が可能なレベル及び追加的な措置の必要性に関しては、今後、厚生労働省、経済産業省及び環境省において、実態調査、ＰＣＢによる人の健康等へのリスク、有機顔料の合成技術、海外規制動向等の観点を踏まえて、検討を行うこととしており、今後、引き下げられる可能性があります。
別紙１
２月１３日付け行政指導
別紙２
副生するＰＣＢ含有量が５０ppmを超えることが判明した有機顔料について
参考資料
２月１０日経済産業省報道発表資料 http://www.meti.go.jp/press/2011/02/20120210008/20120210008.htm