三井化学岩国大竹工場で爆発
2012年4月22日
■朝日2012年4月23日
工場爆発、1人死亡山口、22人けが 接着剤原料原因か
22日午前2時15分ごろ、山口県和木(わき)町の三井化学岩国大竹工場で爆発火災があった。作業していた社員一人が死亡し、2人が重傷、隣接する別会社の工揚や周辺の住民を含め20人が軽傷。和木町や隣接する岩国市、広島県大竹市でも爆風で窓ガラスが割れるなど周辺の住宅、ビルヘの被害が約450件あった。午前8時すぎにも爆発が発生。タ方に火の勢いはほぼ収まったが、消火作業は22日夜も続いた。
岩国署によると、死亡したのは和木町和木2丁目、砂川翔太さん(22)。現場近くにいた男性社員(38)が頭の骨、別の男性社員(23)も腕の骨が折れる大けが。このほか工場内で7人、隣のJX日鉱日石エネルギー麻里布製油所で2人、周辺住民11人が軽いけがをした。山口県警は業務上過失致死傷の疑いで調べている。工場は小瀬川をはさんで山口、広島両県にまたがっている。工場によると、爆発が起きたのは山口県側にあるプラントで、タイヤの接着剤の原料となる化学製品「レゾルシン」をつくっている。
21日午後11時半ごろ、プラントの温度を上げるために使われる蒸気系統にトラブルがあり、砂川さんら7人がプラントを止める作業などをしていた。破損が最も激しかったのは、主原料を酸化させるプラント。主原料と空気を撹拌して中間生成物を作るタンクでトラブルが発生し、爆発した可能性がある、と工揚は説明している。三井化学の田中稔一社長は22日夜の記者会見で「亡くなられた方、被災された方、地域住民の方々に多大なご迷惑をかけ、心からおわび申し上げます」と謝罪した。
追記 動向場には劣化ウラン入りのドラム缶3400本が保管されていたという情報がある。
三井化学大竹工場における爆発・火災事故について
http://jp.mitsuichem.com/release/attention_2012/index.htm
三井化学大竹工場のサイト
http://jp.mitsuichem.com/corporate/group/domestic_05.htm
三井化学大竹工場のPRTR情報について
(注意)「三井化学」では出てこない。住所で「山口県和木町」で検索すると、「三井武田ケミカル株式会社岩国大竹工場」として出てくる。