日本におけるPFAS汚染を考える
開催案内
~化学物質管理における2020年目標の達成と新たな課題~
有害化学物質削減ネットワーク(Tウォッチ)は2001年に開始されたPRTR制度(環境汚染物質排出移動登録制度)を市民が有効活用できるように、PRTR情報の検索データベースを提供する活動を行ってきました。PRTR制度は事業者の中に定着し、環境中に排出される化学物質の量は約3分の一減少しましたが、人の健康への影響がなくなったとは言えません。
2002年に国際的に合意した「化学物質による人の健康と環境への悪影響を最小化するために生産、使用することをめざす」という2020年目標を達成できたとは言えません。目標年度は過ぎましたが、まとめのICCM5(第5回国際化学物質管理会議)は新型コロナウイルス感染症拡大で延期されたままです。2020年以後の取り組みについてはSDGsに引き継がれていますが、国際的な合意がない状態で、取り組みが継続されています。
その中で、ここ数年の間に、PFOS(パーフルオロオクタンスルホン酸)、PFOA(パーフルオロオクタン酸)による沖縄や多摩地域における地下水や水道水の汚染が社会問題化しました。この2物質はPOPs条約で使用が禁止、制限されている物質で、日本でも2020年5月には水道水質基準や環境基準に管理目標値が設定されました。国際的には類似の有機フッ素化合物も規制が検討されています。新たな課題にどのように対処していくのか、参加者で意見交換していきたいと思います。Tウォッチの会員だけでなく、多くの市民の方の参加をお待ちしています。
講演 | 「日本におけるPFAS(有機フッ素化合物)汚染の現状と課題」 原田 浩二氏(京都大学医学研究科環境衛生学分野 准教授) |
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日 時 | 2022年5月29日(日) 午前10時30分~正午 |
場 所 | オンライン開催(Zoomミーティング) https://us02web.zoom.us/j/84566351321 ミーティングID: 845 6635 1321 パスコード: 491578 |
参加費 | 無料 |
主 催 | 特定非営利活動法人有害化学物質削減ネットワーク(Tウォッチ) |
本講演は2022年度地球環境基金の助成金を受けています。