12月1日:北京で「今年最悪」の大気汚染 PM2.5、日本の基準の30倍に迫る

2015年12月1日

 

サーチナ20151211527分配信
北京で「今年最悪」の大気汚染 PM2.5、日本の基準の30倍に迫る
http://news.nifty.com/cs/world/chinadetail/sech-20151201-20151201_00050/1.htm

 

北京市で「今年最悪」とされる深刻な大気汚染が続いている。11月30日夜には、一部の観測点で大気中をただよう「PM2.5」の量が、空気1立方メートル当たり1000マイクログラムに接近した。日本の基準値である「1日平均で、空気1立方メートル当たり35マイクログラム以下」の約28.6倍の数値だ。
 北京市で「今年最悪」とされる深刻な大気汚染が続いている。11月30日夜には、一部の観測点で大気中をただよう「PM2.5」の量が、空気1立方メートル当たり1000マイクログラムに接近した。日本の基準値である「1日平均で、空気1立方メートル当たり35マイクログラム以下」の約28.6倍の数値だ。

 北京市では11月27日から5日間、大気汚染が深刻な状態だ。中国では大気汚染の度合いを「青、機、オレンジ、赤」の4種で現れいているが、北京市では1日午前の時点で、上から2番目に深刻な「オレンジ」が40時間以上続いた。

 中国新聞社によると、1日午前6時ごろ、北京市は依然としてどんよりとしたスモッグに覆われており、屋外に出ると異臭を感じた。北京市環境保護監測センターのリアルタイム紹介によると、市の全域が重度の、または深刻な大気汚染の状態だった。各観測点が示すPM2.5の量は、最高で空気1立方メートル当たり796マイクログラムだった。

 視界が極端に落ち込んだ光景に接して、「北京市がなくなっちまった」と書き込んだインターネットユーザーもいた。

 北京市教育委員会は29日午前10時の時点で、全市の幼稚園、小学校で屋外活動の停止を、中学校と高校には屋外での体育の授業を取りやめるよう求めた。

 北京市だけでなく、天津市、河北省、山東省、山西省、河南省など広い地域で深刻な大気汚染が発生している。北京市では2日夜明け前に、冷たい空気が入り込むことで大気の質が好転すると見られている。(編集担当:如月隼人)