12月27日:バッテリー放置 91カ所で計2462個 無人雨量観測所

2014年12月27日

朝日新聞20141227
バッテリー放置 91カ所で計2462個 無人雨量観測所

気象庁は26日、各地の無人雨量観測所で雨量計や無線装置に使われていたバッテリー計2462個が放置されていたと発表した。バッテリーに水銀が使われ、19カ所で国の基準を上回る水銀が検出された。

無人雨量観測所は山間部の降水量を無線で各地の気象台に送信する施設。人が常駐できない山間部に1952年から設置され、2010年に廃止された。

同庁は、全国524カ所の無人雨量観測所跡地のうち465カ所を調査。35道府県の91カ所でバッテリーが放置されていた。このうち59カ所で土壌を調べたところ、19カ所で国の基準を超える水銀を検出。奈良県五條市の「天辻」観測所跡地では基準の142倍の水銀が検出された。

バッテリーは1983年ころまで使われ、各地の気象台の職員が1年ことに交換していた。バッテリー放置は廃棄物処理法違反の疑いがあり、気象庁は「使用済みバッテリーの持ち帰りが徹底されず、不適切だった。申し訳ない」としている。