4月9日 堺の工場で溶解炉爆発、4人死傷
2013年4月10日
朝日新聞2013年4月10日10時3分
堺の工場で溶解炉爆発、4人死傷
http://www.asahi.com/national/update/0409/OSK201304090022.html
9日午前11時ごろ、堺市堺区匠町の銅製造加工会社「日本伸銅(しんどう)」の鋳造工場で溶解炉が爆発し、近くにいた従業員西谷龍治さん(37)=堺市堺区=が全身やけどで死亡、男性(54)=大阪市平野区=がやけどで重傷、41歳と61歳の男性2人が軽傷を負った。大阪府警は安全管理に問題がなかったか、業務上過失致死傷容疑で調べている。
府警堺署によると、爆発したのは、複数ある円筒状の溶解炉の1基(直径1メートル、高さ2メートル)。西谷さんと重傷の男性は、炉の上部にあるふたを開けて銅や亜鉛などを入れて溶かし、棒状の真鍮(しんちゅう)をつくっていた。府警は、炉内で爆発が起き、上部から炎と共に噴き出した液状の金属を2人がかぶったとみている。炉のふたは開いたままだったといい、炉の上にある高さ約20メートルの天井が約30平方メートル焼けていたという。
別の炉で作業中だった軽傷の2人は、府警に「ドーンという音が聞こえ、炉から黒煙と火柱があがっていた」と話したという。
日本伸銅によると、事故当時、工場内で約10人が作業していた。防護服や手袋、ヘルメットなどを着用していたが、溶けた原材料は約800度にもなるという。谷口庸三郎管理本部長は「死亡した社員やその遺族にお悔やみ申し上げる。これまでこのような事故はなかった。原因究明を全力で進める」と話した。
日本伸銅のホームページによると、同社は1938年設立で、従業員約200人。銅の棒やコネクター線などを製造しているという。
右のPRTR検索で、会社名「日本伸銅」で検索すると上記工場のデータがでてきます。