環境省:第6回日中韓における化学物質管理に関する政策ダイアローグの結果について(お知らせ)
2012年11月2日
■環境省は「第6回日中韓における化学物質管理に関する政策ダイアローグの結果について(お知らせ)」を公表しました。詳しくはこちらをご覧ください。
平成24年11月2日
第6回日中韓における化学物質管理に関する政策ダイアローグの結果について(お知らせ)
10月29日(月)から31日(水)まで「第6回日中韓における化学物質管理に関する政策ダイアローグ」(以下「化学物質政策ダイアローグ」という。)が中国・杭州で開催されました。
10月30日に開催された、日本、中国及び韓国の政府関係者による政府事務レベル会合では、3カ国の化学物質管理政策の最新動向として、新規化学物質の審査に関する法改正の状況、運用の内容、毒性及びばく露の評価方法等について活発な意見交換を行うとともに、化学物質管理に関する国際動向への対応等について情報交換がなされました。来年度の会合に向け、今後も引き続き、各国において実施される新規化学物質の審査におけるリスク評価等について情報共有を行い、調和を目指すことが合意されました。 これに先立ち、10月29日に開催された専門家会合では、日中韓における化学物質に係る生態毒性試験テストガイドラインの運用や化学物質のリスク評価手法に関する調和等について検討がなされました。
また、10月31日には中国環境保護部の主催により、日中韓の化学物質管理政策に関する公開セミナーが開催されました。 なお、次回の化学物質政策ダイアローグは来年日本で開催される予定です。
10月30日に開催された、日本、中国及び韓国の政府関係者による政府事務レベル会合では、3カ国の化学物質管理政策の最新動向として、新規化学物質の審査に関する法改正の状況、運用の内容、毒性及びばく露の評価方法等について活発な意見交換を行うとともに、化学物質管理に関する国際動向への対応等について情報交換がなされました。来年度の会合に向け、今後も引き続き、各国において実施される新規化学物質の審査におけるリスク評価等について情報共有を行い、調和を目指すことが合意されました。 これに先立ち、10月29日に開催された専門家会合では、日中韓における化学物質に係る生態毒性試験テストガイドラインの運用や化学物質のリスク評価手法に関する調和等について検討がなされました。
また、10月31日には中国環境保護部の主催により、日中韓の化学物質管理政策に関する公開セミナーが開催されました。 なお、次回の化学物質政策ダイアローグは来年日本で開催される予定です。
1.これまでの経緯
平成18年12月に開催された第8回日中韓三カ国環境大臣会合(TEMM8)において「化学物質管理に関する政策や規制に関する情報交換の推進」について合意されたことを受け、化学物質政策ダイアローグを、これまでに5回(平成19年(日本、東京)、平成20年(韓国、ソウル)、平成21年(中国、北京)、平成22年(日本、東京)、平成23年(韓国、済州島))開催した。 今年度は、テストガイドライン、リスク評価手法、各国の化学物質管理政策の最新動向等のトピックを中心とした情報交換を行い、日本、中国及び韓国の規制調和のために、より具体的な連携・取組を実施するための検討を進めるため、10月29日(月)から31日(水)まで、第6回化学物質政策ダイアローグを中国・杭州にて開催した。
2.参加者
- 中国:
- 環境保護部Li汚染防止司副司長、Zang化学物質管理課長ほか
- 韓国:
- 国立環境研究院Kimリスク評価課長ほか
- 日本:
- 環境省瀬川化学物質審査室長、国立環境研究所菅谷研究調整主幹、鈴木室長ほか
3.政策ダイアローグの結果
1)日中韓の化学物質管理に関する専門家会合(非公開)
- 日時:
- 10月29日(月) 9:00~17:30
- 出席者:
- 36名(日中韓の政府関係者及び専門家等)
- 内容:
- 化学物質に係る生態毒性試験テストガイドラインに関する現状と今後の課題、日本のGLP施設への視察からの教訓、化学物質のリスク評価手法について情報交換が行われた。
今後、中国・韓国との比較資料を得るため生態毒性試験に関する情報収集及び情報共有をすること、ナノ物質の生態毒性に関する情報交換を行うためのプラットフォームを構築すること、生態毒性についての構造活性相関(QSAR)に関する情報交換を行うことについて合意された。また、中国の試験施設へ日本及び韓国の専門家が視察を行うことについて合意された。
2)第6回日中韓政府事務レベル会合(非公開)
- 日時:
- 10月30日(火) 8:30~18:00
- 出席者:
- 36名(日中韓の政府関係者及び専門家等)
- 内容:
- 日中韓の政府関係者により、化学物質管理政策、化学物質管理に関する国際動向への対応に関する情報・意見交換が行われた。 日本、中国において、近年、法改正がなされたことと、韓国で新制度が国会審議中であることを踏まえ、リスク評価手法に関する活発な質疑応答がなされ、今後も引き続き、リスク評価手法等について情報・意見評価を行うこととなった。また、次回はPRTR制度やナノ物質の生態毒性試験に関する技術的事項についても情報共有を行うこととなった。この他、変化の激しい化学物質管理情勢をとらえ、三カ国で協議すべき議題については電話会議等を通じて調整することとなった。
3)日中韓の化学物質管理政策に関するセミナー(公開)
- 日時:
- 10月31日(水) 8:30~12:00
- 出席者:
- 約300名(日中韓の政府関係者、専門家、中国地方政府環境部局担当者及び一般参加者)
- 内容:
- 日本、中国からは、近年、化学物質の審査に関する法令の改正がなされたことを受け、法律の施行状況、運用について発表があった。また、韓国からは新制度である「韓国REACH」の内容及び現在の検討状況等について発表がなされた。
これらの発表について参加者からの質疑を受け、活発な情報・意見交換がなされた。
4.次回開催予定
次回の化学物質政策ダイアローグは来年日本で開催される予定。
予定される議題:
- 1)
- 化学物質管理政策についての最新情報、施行状況及びその成果
- 2)
- 化学物質のリスク評価に関する各国の取組
- 3)
- 化学物質管理に関する国際的な取組への対応
- 4)
- PRTR制度やナノ物質の生態毒性試験に関する技術的事項
- 5)
- その他
連絡先
環境省総合環境政策局環境保健部 企画課化学物質審査室
直通:03-5521-8253 代表:03-3581-3351 室長 瀬川 恵子(内線6309)
室長補佐 小岩 真之(内線6324) 担当 森谷 直子(内線6356) 清水 将史(内線6314)