5月13日:町田市で金属加工工場火災

2014年5月20日

日本経済新聞2014/05/14-00:01
金属加工工場で爆発火災=8人重軽傷、マグネシウム扱い-消火難航-東京・町田
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201405/2014051300763&rel=j&g=soc&relid=1_4

13日午後4時15分ごろ、東京都町田市の工場で爆発音がして黒煙が上がっていると110番があった。東京消防庁や警視庁によると、同市成瀬のマグネシウムなどを扱う金属加工会社「シバタテクラム」の工場で爆発火災が発生し、20~60代とみられる従業員の男性7人、女性1人の計8人が負傷し、うち3人が重傷という。

消防車約60台が消火活動に当たったが、少なくとも1階と2階の計約1400平方メートルが焼けた。工場内のマグネシウムに直接放水できないため、消火活動は難航。出火当時、約20人が作業中だったという。警視庁は工場関係者から事情を聴き、出火原因を調べる。
東京消防庁は建物内の温度が下がるのを待って、砂や特殊な薬剤を使い、14日午前6時以降、消火活動を再開する方針。現場では夜を徹して、延焼しないよう警戒に当たる。
警視庁町田署によると、工場は地下1階地上2階建てで、1階倉庫から出火。何らかの原因でマグネシウムとアルミニウムに引火した可能性もある。工場はパソコンの基板などを製造している。
マグネシウムは水がかかると化学反応を起こし、爆発的に燃え上がる危険性があるため、東京消防庁はマグネシウムには直接放水せず、周囲の建物などに放水し、延焼防止措置を取った。
工場内にはマグネシウムが約80キロ、アルミニウムが約20キロあったという。同社のホームページによると、マグネシウム合金の機械仕上げ加工が主な業務。
現場はJR横浜線成瀬駅の東約1キロの住宅街。町田市は現場近隣の防災無線で外出を控え、煙を吸わないよう住民に注意を呼び掛けた。一部の住民は近くの体育館に避難した。

 

日本テレビ2014年5月15日 11:03
町田市工場火災はけさ鎮火…無認可操業もhttp://www.news24.jp/articles/2014/05/15/07251177.html

13日に発生した東京・町田市の金属加工工場の火災は15日朝、ようやく鎮火した。一方、この工場が無認可で操業していたことが分かった。

 マグネシウムなどを扱う「シバタテクラム」の金属加工工場の火災は、発生から3日目を迎えた15日午前6時半過ぎ、ようやく、火が完全に消し止められた。この火災で、従業員2人が重体、6人が重軽傷を負っており、警視庁と東京消防庁は、午後にも現場検証を行い、出火原因などを調べる方針。

 一方、町田市によると、「シバタテクラム」は、2010年に町田市内の別の場所から工場を移転した際、都の条例に基づく、工場設置の認可を申請せず、市の指導にもかかわらず、無認可で操業を続けていた。

 また、移転前の工場では、複数回、マグネシウム火災が発生していたとみられるという。