10月31日:ニューデリーで基準値90倍のPM2.5

2016年10月31日

TBSニュース2016103119:39
ニューデリーで基準値90倍のPM2.5

 インドの首都、ニュー・デリーで31日、WHO=世界保健機関が定めた基準値の90倍の濃度のPM2.5が検出されました。
 白く濁った空気が立ちこめ、道の向こう側はほとんど見えません。 ニュー・デリーでは31日、前の日にかけて行われたヒンズー教の祭りの花火の影響で、WHOが定めた基準値の90倍にも上る、1立方メートルあたり900マイクログラムのPM2.5が検出され、心臓や呼吸器に問題がある人やお年寄りは、外出を控えるよう勧告が出されました。

 ニュー・デリーは、ここ数年、深刻な大気汚染を受けて、汚染物質の排気量が少ないような新しい車に買い替えるよう市民に指示するなど、キャンペーンを行っていました。WHOによると、全世界でおよそ3億人の子どもがWHOの基準の6倍以上の汚染物質を含む空気の中で生活していて、そのうち2億2000万人がインドなど南アジアの子どもだということです。