10月25日: PCB:環境省、北九州市に追加処理要請 期間延長求める
2013年10月26日
PCB:環境省、北九州市に追加処理要請 期間延長求める
毎日新聞2013年10月25日(金)23:14
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/life/education/20131026k0000m040120000c.html
がんなどを引き起こす毒性の強いポリ塩化ビフェニール(PCB)無害化処理について、環境省は25日、全国的に遅れているため、受け入れ先の北九州市に完了期間を9年延長して、新たに6000トンを処理するよう要請した。梅本和秀副市長は「遺憾であり、要請は慎重に検討する」と述べ態度を明らかにしなかった。
PCBはコンデンサーや変圧器などに含まれるが、毒性があり1972年に製造・使用が中止された。現在、同市も含め全国5カ所で無害化処理している。北九州市では日本環境安全事業北九州事業所(若松区)が岡山県以西17県から受け入れており、2004年以降約6000トン処理した。環境省は今回の要請で、受け入れる範囲に東京都以西の14都府県を追加。処理完了時期を15年3月末から9年延長するとともに、さらに6000トンの処理を求めた。
市役所を訪れた環境省の鈴木正規大臣官房長は「可能ならば来年3月末までに検討してほしい」と述べた。
PCB処理をめぐっては、政府は01年に特別措置法を施行。処理は計画通り進まず、昨年12月に政府は処理完了時期を27年3月に先延ばしした。【宍戸護、降旗英峰】