農水省:国内産農産物における農薬の使用状況及び残留状況調査の結果について(平成26年度

2016年4月8日

http://www.maff.go.jp/j/syouan/nouyaku/26_monitor.html

更新日:平成28年4月8日

担当:消費・安全局

国内産農産物における農薬の使用状況及び残留状況調査の結果について(平成26年度)

農林水産省は、農薬の適正使用を確認するため、平成26年度の国内産農産物における農薬の使用状況及び残留状況について調査しました。

調査の結果、2戸の農家で誤使用がみられましたが、他の全ての農家(99.95%)では適正に農薬が使用されていたことがわかりました。

また、分析した農作物1,001検体のうち、1検体が、食品衛生法に基づく残留基準値を超える農薬を含んでいました。なお、当該農作物を継続的に通常量摂食したとしても、健康に影響を及ぼすおそれはありません。

調査目的と結果

農薬の適正使用を推進し、安全な農産物の生産に資すること等を目的として、農家における農薬の使用状況及び生産段階における農産物での農薬の残留状況について調査を実施しました。

1. 農薬の使用状況について

3,948戸の農家に対し、記入簿への記入又は聞き取りを行うことで農薬の使用状況を調査しました。

その結果、3,946戸(99.95%)の農家で農薬が適正に使用されていることが確認されました。この結果は、過去の調査結果と同様、ほぼ全ての農家で農薬が適正に使用されており、農家の生産現場における農薬の適正使用についての意識は高いと考えられました。

現時点で適用のない農作物に使用したり、誤った回数で使用するなど、農薬の不適正な使用があった2戸(0.05%)の農家に対しては、地方農政局及び都道府県から、農薬の適正使用の徹底を図るよう指導を行いました。

2. 農薬の残留状況について

1,001検体の農産物について各々平均5種の農薬を分析し、のべ4,737種類の農薬と作物の組み合わせについて残留状況を調査しました。

その結果、農薬の残留濃度は、1検体を除き、食品衛生法(昭和22年法律第233号)に基づく残留基準値を超えていませんでした。かぶの葉1検体については、基準値(0.02 ppm)を超える濃度のフェントエート(PAP)(0.07 mg/kg = ppm)が検出されました。当該検体を栽培した農家をさらに調査しましたが、明確な原因は特定できませんでした。今般検出されたフェントエート(PAP)の残留状況等については引き続き注視していきます。

なお、当該農作物を継続的に通常量摂食したとしても健康に影響を及ぼすおそれはありません。

3. 結論

不適正な使用があった農家は3,948戸の農家のうち2戸の農家であったこと、及び残留基準値を超えた検体はのべ4,737種類の農薬と作物の組み合わせのうち1つの組み合わせであったことは、農家が適正に農薬を使用する努力をしていることを反映していると考えられます。

しかし、少ないとはいえ、今回の調査において農薬の不適正な使用や残留基準値の超過が見られたことは、今後も当省や都道府県が農薬の適正使用の指導を引き続き行っていく必要があることを示しています。

調査結果を受けた対応

1. 誤った農作物に農薬を使用するなど農薬の不適正な使用が認められた農家に対して、地方農政局及び都道府県から農薬の適正使用の徹底を図るよう指導を実施しました。

2. 農薬の適正使用を推進するため、平成27年度も同様の調査を実施しています。

 

〈添付資料〉

お問い合わせ先

消費・安全局農産安全管理課農薬対策室
担当者:農薬指導班 永川、中庭
代表:03-3502-8111(内線4500)
ダイヤルイン:03-3501-3965
FAX:03-3501-3774