Tウォッチ NPO法人 有害化学物質削減ネットワーク

　環境省では、モニタリング調整会議において決定された総合モニタリング計画に基づき、継続的に水環境（公共用水域（河川、湖沼・水源地、沿岸）等）の放射性物質モニタリングを実施しているところです。 　今般、千葉県、埼玉県及び東京都内の公共用水域における放射性物質モニタリングの平成24年７月13日～９月11日採取分について、測定結果(速報)を取りまとめましたので、公表します。 　これまでの放射性物質モニタリングの結果については、以下のHPで掲載しております。 　http://www.env.go.jp/jishin/rmp.html#monitoring 

１． 調査概要

(1) 調査地点

千葉県、埼玉県及び東京都内の公共用水域における環境基準点等64地点 （河川：51地点、湖沼：８地点、沿岸：５地点）

(2) 調査内容

• 水質及び底質の放射性物質濃度（放射性セシウム（セシウム134、セシウム137）等）の測定
• 水質及び底質採取地点近傍の周辺環境（河川敷等）の土壌の放射性物質の濃度及び空間線量率の測定

２． 結果概要（※は前回（H24年５月-６月）測定結果）

(1) 水質 （検出下限値：１Bq/L）

（河川）

セシウム134：

全地点において不検出

セシウム137：

不検出 ～ １ Bq/L

（※

全地点において不検出）

（湖沼・水源地）

セシウム134、セシウム137：

全地点において不検出

（※

全地点において不検出）

（沿岸）

セシウム134、セシウム137：

全地点において不検出

（※

全地点において不検出）

＜参考＞

食品衛生法に基づく食品、添加物等の規格基準（飲料水）（平成24年３月15日厚生労働省告示第130号） 放射性セシウム（セシウム134、セシウム137 合計）：10Bq/kg

水道水中の放射性物質に係る目標値（水道施設の管理目標値）（平成24年３月５日付け健水発0305第１号厚生労働省健康局水道課長通知） 放射性セシウム（セシウム134、セシウム137 合計）：10Bq/kg

(2) 底質　（検出下限値：10Bq/ kg(乾泥)）

（河川）

セシウム134：

10 ～ 5,400 Bq/ kg(乾泥)

セシウム137：

15 ～ 8,600 Bq/ kg(乾泥)

（※　セシウム134：

不検出 ～ 8,200 Bq/kg(乾泥)）

（※　セシウム137：

19 ～ 12,000 Bq/kg(乾泥)）

（湖沼・水源地）

セシウム134：

250 ～ 2,900 Bq/ kg(乾泥)

セシウム137：

380 ～ 4,700 Bq/ kg(乾泥)

（※　セシウム134：

220 ～ 2,200 Bq/kg(乾泥)）

（※　セシウム137：

380 ～ 3,100 Bq/kg(乾泥)）

（沿岸）

セシウム134：

不検出 ～ 150 Bq/ kg(乾泥)

セシウム137：

不検出 ～ 250 Bq/ kg(乾泥)

（※　セシウム134：

不検出 ～ 190 Bq/kg(乾泥)）

（※　セシウム137：

不検出 ～ 300 Bq/kg(乾泥)）

(3) 周辺環境　（検出下限値：10Bq/ kg(乾)）

（河川）

セシウム134：

16 ～ 4,000 Bq/ kg(乾)

セシウム137：

32 ～ 6,200 Bq/ kg(乾)

（※　セシウム134：

15 ～ 1,700 Bq/ kg(乾)）

（※　セシウム137：

21 ～ 2,400 Bq/ kg(乾)）

空間線量：

0.06　～　0.33μSv/h

（湖沼・水源地）

セシウム134：

170 ～ 590 Bq/ kg(乾)

セシウム137：

260 ～ 950 Bq/ kg(乾)

（※　セシウム134：

100 ～ 470 Bq/ kg(乾)）

（※　セシウム137：

150 ～ 740 Bq/ kg(乾)）

空間線量：

0.11　～　0.20μSv/h

（詳細別紙） （地図別添）

○ 今後の予定

今後、福島県、近隣県等において、関係機関と調整を行い、継続的に河川、湖沼等の水質、底質等における放射性物質の測定を実施。