環境省:第16回化学物質の内分泌かく乱作用に関する日英共同研究ワークショップの結果について
2014年12月4日
http://www.env.go.jp/press/18992.html
平成26年12月4日
第16回化学物質の内分泌かく乱作用に関する日英共同研究ワークショップの結果について
本ワークショップでは、環境中での挙動の推定、影響評価のための手法等について両国の研究担当者による研究成果の発表、意見交換及び今後の研究の方向性に関する検討が行われたほか、化学物質の内分泌かく乱作用に関する対応について行政担当者による情報交換等が行われました。
今後は、来年以降も引き続き日英で共同研究を深めていく方向で協議していくこととしています。
1 目 的
平成11年3月に開催されたG8環境大臣会合において、化学物質の内分泌かく乱作用に関して英国と共同研究を実施することが合意され、5カ年の日英共同研究事業が開始されました。平成16年度、平成21年度にそれぞれ5年間の継続に関する文書の調印を行い、現在第3期の共同研究を実施しているところです。
今年度のワークショップは、
・調査研究を実施している以下の4つの枠組み(コアプロジェクト)に関する両国の研究担当者の成果発表及び意見交換
・化学物質の内分泌かく乱作用に関する取組に関する行政担当者同士の情報、意見交換
・来年度からの日英共同研究事業の方向性に関する検討
等を目的として開催されました。
※ 第3期共同研究の4つの枠組み(コアプロジェクト):
Core1:処理排水中及び環境中の主要な内分泌かく乱作用を有すると疑われる化学物質及び新たな化学物質の挙動を推定するための研究、並びにそれら化学物質の環境中への排出を低減するための研究
Core2:内分泌かく乱化学物質が起こしうる環境リスクを評価するための野生生物への悪影響を推定する方法(試験法)の開発
Core3:水生生物及びその他の生物の生殖及び成長への影響を把握するための化学物質試験法における様々なエンドポイントの評価(遺伝子レベルや分子生物学的なアプローチ)に関する研究
Core4:英国及び日本における野生生物への環境リスク(個体群レベルでの影響等)の解析
2 日 時 平成26年11月27日(木)、28日(金)
3 場 所 マクドナルドバーススパホテル(英国バース市)
4 出席者
日本:井口泰泉(研究統括者、自然科学研究機構)、田中宏明(京都大学)、山崎邦彦(環境省)、他(計16名)
英国:トム・ハッチンソン(研究統括者、プリマス大学)、イアン・ボイド(英国環境・食料・農村地域省)、マイク・ロバーツ(英国 環境・食料・農村地域省)、他(32名)
その他:豪州の研究者(1名)、OECDの担当者(1名)
5 結果の概要
(1)日英共同研究におけるこれまでの研究成果及び今後の研究計画について
両国の研究担当者より、これまでの研究成果についての発表及び今後の研究の方向性についての議論が行われました。
また、今年度は第3期共同研究の最終年度に当たることから、今後の方針について検討を行い、引き続き第4期の共同研究を行うため、今後、詳細について協議していくことで意見が一致しました。
(2)行政担当者等による情報交換等について
化学物質の内分泌かく乱作用に関する取組状況について、日本、英国、豪州およびOECDの担当者等より説明を行い、意見交換が行われました。また、今後も引き続き緊密に情報共有を行うことが確認されました。
※化学物質の内分泌かく乱作用に関する日英共同研究については、下記ホームページ(専門家向け 英語のみ)でも概要を御覧いただけます。
- 連絡先
- 環境省総合環境政策局環境保健部環境安全課
直 通:03-5521-8261
代 表:03-3581-3351
課 長:森下 哲(内6350)
課長補佐:加藤 拓馬(内6365)環境保健部企画課
環境リスク情報分析官:山崎 邦彦(内6391)