環境省:平成24年度水生生物放射性物質モニタリング調査結果(夏期調査)(お知らせ)
2013年3月1日
■環境省は「平成24年度水生生物放射性物質モニタリング調査結果(夏期調査)(お知らせ)」を公表しました。詳しくはこちらをご覧ください。
平成25年3月1日
平成24年度水生生物放射性物質モニタリング調査結果(夏期調査)(お知らせ)
なお、これまで実施した、公共用水域放射性物質モニタリングの結果については、以下のHPで掲載しております。 http://www.env.go.jp/jishin/rmp.html#monitoring
1.調査概要
(1) 調査地点
○ 水生生物放射性物質調査地点、実施日一覧
区分調査水域調査地点等実施日河川A阿武隈川新舟橋付近、原瀬川(支川)平成24年8月8日B大正橋付近、摺上川(支川)平成24年8月7日、9日、29日C新田川平成24年9月21日D真野川平成24年8月22日、29日湖沼Eはやま湖(真野ダム)平成24年8月22日、29日F秋元湖平成24年8月20日G猪苗代湖北岸平成24年8月10日、20日H南岸平成24年8月21日海域Iいわき市沖(久之浜沖周辺)平成24年8月31日J相馬市沖(松川浦)平成24年8月28日K阿武隈川河口沖平成24年8月29日 |
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(地図別添)
(2) 調査内容
調査地点において水生生物(水生昆虫、藻類、甲殻類、貝類、魚類等)等を採取し、種類ごとに放射性物質濃度(放射性セシウム(セシウム134、セシウム137)等)を測定。
2.放射性セシウム((Cs-134、Cs-137合計))測定結果概要(詳細別添)
[1]河川、湖沼(下段は平成24年度春期調査結果)
水域によってバラツキがあり、採取された生物種も同一ではないが、概ね、春期調査と比較して放射性セシウム濃度の低下が見られる。また、これまでの調査結果と同様に、河川・湖沼では海域と比較して、高い放射性セシウム濃度を示している。
単位:Bq/kg-wet
植物 (藻類等) | 水生昆虫 | 甲殻類 | 貝類 | 魚 類 | 両生類 | 粗粒状有機物 (枯葉等) | ||||
阿武隈川 水系 | 阿武隈川A | H24 夏 | 94 | 199 (8種混合) | 107、156 (2種) | 39 | 34~ 75 (3種) | 104 (3種混合) | 1330 | |
H24 春 | 740 | 52 (4種混合) | 181 | 170 | 50~ 167 (7種) | 290~420 (5種) | - | |||
阿武隈川B | H24 夏 | 360 | 139 (8種混合) | - | - | 56~ 600 (13種) | 87、750 (2種) | 270 | ||
H24 春 | 550 | - | - | - | 76~ 650 (10種) | 280、370 (2種) | - | |||
真野川 水系 | はやま湖E (真野ダム) | H24 夏 | 132 | 450 (10種混合) | - | - | 232~ 4,300 (9種種) | - | 740 | |
H24 春 | 1,870 | 510 (7種混合) | - | - | 280~ 4,400 (4種) | - | 3,200 | |||
真野川D | H24 夏 | 23~ 570 (3種) | 460 (10種混合) | 147~660 (3種) | 480 | 111~ 760 (7種) | - | 420 | ||
H24 春 | 260 | 198 (14種混合) | 223 | 182 | 202~ 970 (4種) | - | 1,410 | |||
新田川C | H24 夏 | - | - | - | - | 199~ 1,620 (6種) | - | - | ||
H24 春 | - | - | - | - | 440~11,400 (5種) | - | - | |||
秋元湖F | H24 夏 | 7.1~ 44 (3種) | - | 156 | - | 63~ 310 (12種) | 71~ 136 (4種) | 156 | ||
H24 春 | 46 | - | 183 | - | 88~ 470 (7種) | 540 | 250 | |||
猪苗代湖 | 猪苗代湖G (北岸) | H24 夏 | 42 | - | - | - | 9.1~ 330 (7種) | - | 172 | |
H24 春 | 500 | - | - | - | 77~ 380 (6種) | - | - | |||
猪苗代湖H (南岸) | H24 夏 | 4.8~ 12 (3種) | - | - | 62 | 11~ 178 (9種) | 68 | - | ||
H24 春 | 9 | - | - | - | 46~ 430 (6種) | - | - |
※測定に供する試料は、魚類を含め、個体丸ごととしている。なお、水生昆虫等試料が少ない種は、調査水域・地点ごとに混合し、放射性物質濃度を測定。
[2]海域(下段は平成24年度春期調査結果)
水域によってバラツキがあり、採取された生物種も同一ではないが、概ね、春期調査と同程度の水準の放射性セシウム濃度が見られる。また、これまでの調査結果と同様に、海域では河川、湖沼と比較して、低い放射性セシウムの濃度を示している。
単位:Bq/kg-wet
植物 (藻類等) | ウニ、ヒトデ 、ナマコ | 甲殻類 | ゴカイ | 貝 類 | イカ・タコ | 魚 類 | |||
軟体部 | 貝殻 | ||||||||
いわき市沖I (久之浜) | H24 夏 | 25 | 26、 50 (2種) | - | - | 6.1 | 49 | 7.4 | 14~ 126 (10種) |
H24 春 | 22、33 (2種) | 21、97 (2種) | - | - | 13 | 24 | - | 7.6~290 (8種) | |
相馬市沖J (松川浦) | H24 夏 | 2.9、 3.0 (2種) | - | 3.0~ 300 (4種) | 107 | 5.3、 8.9 (2種) | 4.7、 29 (2種) | - | 5.9~ 36 (7種) |
H24 春 | 13~ 102 (3種) | - | 12~ 87 (4種) | - | 4.1、5.7 (2種) | 9、56 (2種) | - | 11 ~ 166 (5種) | |
阿武隈川 河口沖K | H24 夏 | - | - | 0.95 | - | - | - | - | ND~ 19 (7種) |
H24 春 | - | - | 8.4、21 (2種) | - | - | 11~ 42 (5種) |
※測定に供する試料は、魚類を含め、個体丸ごととしている。
3.今後の予定
継続的に水生生物の放射性物質測定を実施(年3~4回程度を予定)。
添付資料
連絡先
環境省水・大気環境局水環境課 直通 : 03-5521-8316 代表 : 03-3581-3351 課長 : 北村 匡 (内線6610) 課長補佐 : 古田 哲央 (内線6614)