環境省:気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第42回総会の結果について(お知らせ)
2015年10月15日
http://www.env.go.jp/press/101534.html
平成27年10月15日
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第42回総会の結果について(お知らせ)
1.概要
10月5日(月)から8日(木)にかけて、クロアチア・ドゥブロブニクにおいて、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第42回総会が開催された。同総会では、IPCC第6次評価報告書(AR6)の作成プロセスにおいてIPCCを率いるIPCCビューロー(議長団)メンバー34名とインベントリータスクフォースビューロー(TFB)メンバー12名が選出された。
2.IPCC第42回総会の概要
開催日程:平成27年10月5日(月)から8日(木)までの4日間
開催地:ドゥブロブニク(クロアチア)
出席者:135か国の代表、世界気象機関(WMO)、国連環境計画(UNEP)等の国際機関等から計約300名が出席。我が国からは、外務省、文科省、農水省、気象庁、環境省等から計11名が出席した。
3.総会の主な論点:ビューロー選挙
IPCC第42回総会では、第6次評価報告書(AR6)作成プロセスにおいてIPCCを率いるIPCCビューローメンバー(計34名)の選出を行った。この結果、IPCC議長には、ホーセン・リー(李会晟)氏(韓国)、副議長には、コー・バレット氏(米国)、テルマ・クルーグ氏(ブラジル)、ユーバ・ソコナ氏(マリ)が選出された。日本からは田辺清人IPCC TFI技術支援ユニット部長/(公財)地球環境戦略研究機関上席研究員)がIPCCインベントリータスクフォース(TFI)の共同議長として選出された。この他、3つの作業部会とIPCC TFIの共同議長には、それぞれ下記の専門家が選出された。
IPCC議長:ホーセン・リー氏(韓国)
IPCC副議長:コー・バレット氏(米国)、テルマ・クルーグ氏(ブラジル)、ユーバ・ソコナ氏(マリ)
第1作業部会(科学的根拠)共同議長:ヴァレリー・マッソン=デルモット氏(フランス)、パンマオ・ジャイ(翟盘茂)氏(中国)
第2作業部会(影響・適応・脆弱性)共同議長:ハンス=オットー・ポートナー氏(ドイツ)、デブラ・ロバーツ氏(南ア)
第3作業部会(緩和)共同議長:ジム・スキー氏(英国)、プリヤダルシ・R・シュクラ氏(インド)
TFI共同議長:田辺清人氏(日本)、エドアルド・カルボ・ブーエンディア氏(ペルー)
各作業部会の副議長:第1作業部会は7名(アルジェリア、モロッコ、パキスタン、アルゼンチン、カナダ、インドネシア、ノルウェー)、第2作業部会は8名(タンザニア、サウジアラビア、ベネズエラ、メキシコ、マレーシア、スイス、オーストリア、ロシア)、第3作業部会は7名(エチオピア、スーダン、モルディブ、キューバ、NZ、ハンガリー、イタリア)の専門家がそれぞれ選出された。
また、IPCCビューローメンバーに加えて、TFBメンバー12名(ベニン、コモロ、カザフスタン、タイ、アルゼンチン、チリ、カナダ、米国、豪州、インドネシア、フィンランド、トルコ)の選出も行われた。TFBはTFI共同議長2名とメンバー12名の計14名で構成される。
各作業部会副議長とTFBメンバーの氏名等については、IPCCウェブサイトを参照(http://www.ipcc.ch/nominations/results.shtml)。
4.今後の予定
2016年4月11日(月)~15日(金)にナイロビ(ケニア)にて第43回総会が開催され、AR6期間に作成する特別報告書のテーマ等に関する議論が行われる予定。
- 連絡先
- 環境省地球環境局総務課研究調査室
直通:03-5521-8247
代表:03-3581-3351
室 長:竹本 明生 (内線 6730)
室長補佐:藤井 進太郎 (内線 6731)
担 当:藤井 麻衣 (内線 6733)