大竹の化学工場爆発:作業中に粉じん爆発か 重軽傷3人、屋根など破損

2012年6月29日

■毎日新聞2012年06月29日

大竹の化学工場爆発:作業中に粉じん爆発か 重軽傷3人、屋根など破損 4月に隣の山口でも…住民から不安の声

大竹市明治新開の化学メーカー「大竹明新化学」で27日夜あった爆発事故で、同社は28日未明に記者会見し、作業中に粉じん爆発が起きたとの見方を明らかにした。負傷した社員3人のうち、2人が顔などのやけどで重傷。爆発があった建物はトタンの屋根や壁の一部が大きく破損し、衝撃の大きさを物語っていた。4月には大竹市に隣接する山口県和木町で、三井化学の工場プラントが爆発する事故があったばかり。住民からは不安の声が聞かれた。【吉村周平、黄在龍、石川裕士】

同社によると、事故があったのは合成樹脂を製造するプラント(2階建て)。午後8時40分ごろの爆発時には、2階の円筒形の釜(直径、高さ約2メートル、ステンレス製)で塗料の原料となるエポキシ樹脂を製造中で、粉末の原料「ビスフェノールA」を投入していたとみられ、何らかの原因で引火して粉じん爆発を起こしたらしい。

 

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