厚生労働省:平成24年度 石綿による疾病に関する労災保険給付などの請求・決定状況まとめ(速報値)
2013年6月25日
■厚生労働省は「平成24年度 石綿による疾病に関する労災保険給付などの請求・決定状況まとめ(速報値)」を公表しました。詳しくはこちらをご覧ください。
平成25年6月25日 労働基準局労災補償部補償課 職業病認定対策室 室長 天野 敬 室長補佐 鈴木 秀博 (代表電話) 03(5253)1111(内線 5569、5205) (直通電話) 03(3502)6750 |
平成24年度 石綿による疾病に関する労災保険給付などの請求・決定状況まとめ(速報値)
~労災保険給付の請求・支給決定件数は前年度とほぼ同水準で推移~ ~特別遺族給付金の支給決定件数は前年度比127件(325.6%)と大幅な増加~
厚生労働省は25日、平成24年度の「石綿による疾病に関する労災保険給付などの請求・決定状況」(速報値)を取りまとめましたので、公表します。 石綿による疾病(※1)で、療養や休業を必要とする労働者や死亡した労働者のご遺族は、疾病発症が仕事によると認められた場合、「労働者災害補償保険法」に基づく給付対象となります。 平成24年度分の取りまとめの結果、労災保険給付の請求件数は1,172件(石綿肺を除く)で、支給決定件数は1,008件(同)と、前年度とほぼ同水準でした。 一方、石綿による疾病で死亡した労働者のご遺族で、時効(5年)により労災保険の遺族補償給付金を受ける権利が消滅した人については、「石綿による健康被害の救済に関する法律」により、疾病発症が仕事によると認められた場合、「特別遺族給付金」が支給されるしくみとなっています。 平成24年度分の取りまとめの結果、特別遺族給付金の請求件数は178件(前年度比38件、27.1%の増)、支給決定件数は166件(同127件、325.6%の増)と大幅な増加が見られました。これは、中皮腫で亡くなった方のご遺族に特別遺族給付金制度の案内文を送付したことなどにより、中皮腫の請求件数・支給決定件数が伸びたことによるものです。
1 労災保険給付の請求・支給決定状況 【別添表1、表1-2、表2、表5、図1、図3-1】 (1)肺がん、中皮腫、良性石綿胸水、びまん性胸膜肥厚 請求件数 1,172件(前年度比 28件、2.4%の増) 支給決定件数 1,008件( 同 29件、2.8%の減) (2)石綿肺((1)の件数には含まれない)(※2) 支給決定件数 74件(前年度比 6件、8.8%の増) 2 特別遺族給付金の請求・支給決定状況 【別添表3、表4、表5、図2、図3-2】 請求件数 178件(前年度比 38件、27.1%の増) 支給決定件数 166件( 同 127件、325.6%の増)
(※1)肺がん、中皮腫、石綿肺、良性石綿胸水、びまん性胸膜肥厚。 (※2)「石綿肺」はじん肺の一種であり、平成22年度までは「石綿肺」単独の集計はしていない。平成23年度から、じん肺として労災認定されたもののうち、石綿肺と判断したものを別途集計している。