11月13日:千葉県内のPM2・5濃度上昇 中国からの飛来の可能性は低い?

2013年11月14日

産経新聞2013年11月13日(水)12:45
千葉県内のPM2・5濃度上昇 中国からの飛来の可能性は低い?http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/snk20131113532.html

 健康被害が懸念される微小粒子状物質「PM2・5」の大気中の濃度が、千葉県内の一部地域で4日に上昇した問題で、県は12日、原因について「PM2・5が拡散しにくい気象条件がそろった上、市原市北部周辺に風が集まる地域ができた一過性の現象」とする解析結果を発表した。

 県によると、3日夜から4日早朝にかけて、高度が増すにつれ気温が高くなる「気温逆転層」が上空にあり、大気があまり対流しない状況だった。さらに湿度の上昇によりPM2・5が水分を吸ったことで肥大化し、拡散しにくい可能性があったという。また、市原市北部には風が集まる場所ができていた。

 4日午前9時以降は、濃度が徐々に低下し、同日の1日平均濃度は国の暫定指針(70マイクログラム)を下回った。近隣都県では数値が上昇していないため、中国から飛来した可能性は低いとしている。