農水省:国内産農産物における農薬の使用状況及び残留状況調査結果について

2015年3月31日

http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/nouyaku/150331.html

平成27年3月31日

農林水産省

国内産農産物における農薬の使用状況及び残留状況調査結果について

  農林水産省は、平成25年度に実施した農薬の適正使用を確認するための標記調査について、結果を公表します。
使用状況調査においては、調査した農家のほとんどで不適正な農薬の使用は見られませんでした。
また、残留状況調査においては、分析した農作物のうち、1検体を除いて、食品衛生法による残留基準値を超えるものがないことを確認しました。
今回、残留基準値を超えて農薬を含有していた農産物は、通常摂食する量を摂取しても健康に影響を及ぼすおそれはありません。

調査目的と結果

農薬の適正使用の推進、農産物の安全性の向上に関する施策の企画立案のための基礎資料を得ることを目的として、農産物を生産している農家における農薬の使用状況及び生産段階における農産物への農薬の残留状況の調査を実施しました。

(1)農薬の使用状況
3,928 戸の農家について、記入又は聞き取りにより農薬の使用状況の調査を行いました。その結果、3,922戸(99.85%)の農家で農薬が適正に使用されていることが確認されました。これまでと同様、ほぼすべての農家で農薬が適正に使用されており、生産現場における農薬の適正使用についての意識が高いと考えられます。誤った回数で農薬を使用するなど、不適正な使用があった6戸(0.15%)の農家に対しては、地方農政局及び都道府県が農薬の適正使用について指導を行いました。

(2)農薬の残留状況
928検体の農産物について残留農薬の分析を行いました。
その結果、1検体(ねぎ)を除いて農薬の残留濃度は食品衛生法(昭和22年法律第233号)による残留基準値を超えるものはありませんでした。これは、ほとんどの農家が適正に農薬を使用しているとした農薬の使用状況調査結果を反映していると考えられます。残留基準値を超えた試料は、ねぎ98検体中1検体でした。これについては、関係都道府県に情報提供を行うとともに、当該農家について、使用状況の調査をさらに行いましたが、残留基準値を超えた明確な原因は確認できなかったことから、検出された成分の残留状況について引き続き注視していきます。

なお、今回の残留基準値を超えて農薬を含有していた農産物は、通常摂食する量を摂取しても健康に影響を及ぼすおそれはありません。

 

調査結果を受けた対応

 (1)都道府県等にこの結果を通知し、農薬の適正使用の推進のための農家等への指導に活用していただく予定です。
(2)農林水産省は、農薬の適正使用の指導に資するため、平成26年度も同様の調査を実施しています。

お問い合わせ先

消費・安全局農産安全管理課農薬対策室
担当者:農薬指導班 伊澤、中庭、西小森
代表:03-3502-8111(内線4500)
ダイヤルイン:03-3501-3965
FAX:03-3501-3774