8月1日:台湾・高雄市で工業用ガス管爆発、大きな被害

2014年8月1日

81日 台湾・高雄市で工業用ガス管爆発、大きな被害

 

台湾の高雄市で、81日午前0(日本時間同1)前、大きなガス爆発があり、住民、警察、消防団など25人が死亡、267人が負傷した。現場は市の中心部に近い人口密集地帯で、地下に埋設されていた工業用ガス菅から石油化学工場の原料が洩れて引火したもの。

爆発はガス管に沿って4.5キロに広がり、ガスが洩れているとの通報で現場に急行していた消防車が多く犠牲になった。洩れた原料は、プラスチック原料となる可燃性の気体プロピレンの輸送管などか通っている。爆発前にこのうちの1本で圧力異常が認められた。老朽化した管からのガス洩れが原因と思われる。

高雄市には石油化学工場も多く、陳菊市長は、馬英九総統に、工業用ガス管が人口密集地を通らないように付け替えることを要請した。

日本では、石油化学原料のパイプラインは、コンビナート内で完結していることがほとんどで、石油化学工業協会によれば、市街地で今回のような事故が起こることは考えにくい、という。