環境省:旧緊急時避難準備区域及び避難指示解除準備区域を対象とした放射線モニタリングの測定結果について(河川・水源地)(お知らせ)
2013年3月29日
■環境省は「旧緊急時避難準備区域及び避難指示解除準備区域を対象とした放射線モニタリングの測定結果について(河川・水源地)(お知らせ)」を公表しました。詳しくはこちらをご覧ください。
平成25年3月29日
旧緊急時避難準備区域及び避難指示解除準備区域を対象とした放射線モニタリングの測定結果について(河川・水源地)(お知らせ)
旧緊急時避難準備区域及び避難指示解除準備区域を対象とした 放射線モニタリングの測定結果について(河川・水源地のモニタリング)
-旧緊急時避難準備区域の復旧を支援するための放射線モニタリングアクションプラン(南相馬市、田村市、川内村、広野町、楢葉町)並びに避難指示解除準備区域への帰還・復興を支援するための放射線モニタリングアクションプラン(南相馬市、田村市、川内村)関係-
平成25年3月29日 環境省 内閣府原子力被災者生活支援チーム 原子力規制委員会 復興庁 福島県
1.概要
旧緊急時避難準備区域5市町村(南相馬市、田村市、川内村、広野町、楢葉町)の復旧計画においてモニタリングの充実強化が求められていることや、避難指示解除準備区域3市村(南相馬市、田村市、川内村)への帰還に向けて、安全の確保・安心の醸成に向けたモニタリングの強化が求められていることなどを踏まえ、当該区域における復旧や帰還・復興を支援する一環として、文部科学省、復興庁、原子力被災者生活支援チーム、原子力災害現地対策本部、環境省等は、関係する市町村、福島県等と調整の上、旧緊急時避難準備区域(南相馬市、田村市、川内村、広野町、楢葉町)及び避難指示解除準備区域(南相馬市、田村市、川内村)のそれぞれについてアクションプランを作成し、以下のモニタリングを実施しているところです。 [1] 公共施設等の主要ポイントのモニタリング [2] 生活圏等に着目した走行サーベイ、無人ヘリコプターを用いた面的なモニタリング [3] 自治体の要望を踏まえたモニタリング
ア.飲用の井戸水等地下水のモニタリング イ.河川・水源地のモニタリング
この度、これらのうち、平成24年12月~平成25年3月に実施した河川・水源地のモニタリングの測定結果について、両アクションプランに関するものをひとつに合わせて取りまとめましたので、公表します。
2.今回公表する測定結果の概要
○ 河川・水源地のモニタリング
1) 調査概要
旧緊急時避難準備区域(南相馬市、田村市、川内村、広野町、楢葉町)、避難指示解除準備区域(南相馬市、田村市、川内村)及びそれらの上流の河川等の水質及び底質における放射性物質等の濃度の測定(調査時期:平成24年12月~平成25年3月)。 なお、本調査は、原則2ヶ月に1回の頻度で実施している。
2) 調査地点
(河川) 真野川;(南相馬市)落合橋、真島橋 新田川;(飯舘村)草野、小宮 (南相馬市)木戸内橋、鮭川橋 太田川;(南相馬市)石渡戸橋、上ノ内橋、益田橋、JR鉄道橋、丸山橋 小高川;(南相馬市)下川原橋、善丁橋、ハツカラ橋 古道川;(田村市)高瀬川合流前(都路町古道下平) 富岡川;(川内村)鍋倉橋、境川橋 井出川;(楢葉町)本釜橋 川内川;(川内村)木戸川合流前(二股橋) 木戸川;(川内村)西山橋 (楢葉町)長瀞橋、木戸川橋 浅見川;(広野町)坊田橋
(水源地) 真野ダム(飯舘村、真野川水系) 岩部ダム貯水池(飯舘村、新田川水系) 高の倉ダム貯水池(南相馬市、新田川水系) 横川ダム貯水池(南相馬市、太田川水系) 古道川発電所ダム(田村市、高瀬川水系(請戸川支流)) 木戸ダム(楢葉町、木戸川水系) 農業用ため池;(南相馬市)太良谷地、武志谷地、龍ヶ迫、明婦迫2号 (楢葉町)上繁岡第1、下繁岡、大堤
3) 調査結果
調査を行った河川・水源地の水質・底質の放射性物質の濃度は以下のとおりであった。
<水質> 放射性ヨウ素(ヨウ素131):不検出(検出下限値:1Bq/L) 放射性セシウム:セシウム134 不検出(検出下限値:1Bq/L) セシウム137 不検出 ~ 1(検出下限値:1Bq/L)
※食品衛生法に基づく食品、添加物等の規格基準(飲料水)(平成24 年3月15 日厚生労働省告示第130 号) 放射性セシウム(セシウム134、セシウム137 合計):10Bq/kg 水道水中の放射性物質に係る目標値(水道施設の管理目標値)(平成24 年3月5日付け健水発0305 第1号厚生労働省健康局水道課長通知) 放射性セシウム(セシウム134、セシウム137 合計):10Bq/kg
<底質> 放射性ヨウ素(ヨウ素131):不検出(検出下限値:30 ~ 73Bq/kg(乾泥)) 放射性セシウム:セシウム134 不検出 ~ 13,000Bq/kg(乾泥) (検出下限値:10Bq/kg(乾泥)) セシウム137 不検出 ~ 25,000Bq/kg(乾泥) (検出下限値:10Bq/kg(乾泥))
併せて、水質・底質採取地点近傍の周辺環境を確認するため、河川敷の土壌の放射性物質の濃度及び空間線量率の測定を実施したところ、結果は以下のとおりであった。
<土壌> 放射性ヨウ素(ヨウ素131):不検出(検出下限値:30 ~ 160Bq/kg(乾)) 放射性セシウム:セシウム134 不検出 ~ 73,000Bq/kg(乾) (検出下限値:10Bq/kg(乾泥)) セシウム137 12 ~ 130,000Bq/kg(乾)
<空間線量率> 0.11 ~ 8.24μSv/h
4) 分析結果一覧(別紙参照)
<参考>
- 旧緊急時避難準備区域(南相馬市、田村市、川内村、広野町、楢葉町)の復旧を支援するための放射線モニタリングアクションプラン(平成23年10月3日公表)
- 避難指示解除準備区域(南相馬市、田村市、川内村)への帰還・復興を支援するための放射線モニタリングアクションプラン(平成24年4月18日公表)
添付資料
連絡先
環境省水・大気環境局水環境課 直通 :03-5521-8316