12月7日 煙突の解体時に石綿飛散の恐れ 国など調査

2012年12月7日

朝日新聞2012年12月7日 煙突の解体時に石綿飛散の恐れ 国など調査

アスベスト(石綿)を断熱材に使っている煙突の一部で、石綿が飛散する恐れのあることが国土交通省や民間の研究グループの調査で分かった。30~50年ほど前に製造されたボイラーの排気・排熱用の煙突で、学校や痛院などに数万本あるという。飛散しても極めて濃度は低いので周辺住民に影響はないが、解体時や煙突につながる機械室などで作業する際には健康に影響する可能性があるという。

国交省によると、2009~11年度に老朽化した煙突など約80カ所を調べ、うち5カ所で石綿の飛散を確認した。特に劣化した煙突の底では石綿が空気1リットル中24本見つかり、機械室内でも9・1本あった。日本産業衛生学会が定める許容濃度は30本だが、厚生労働省はボイラー関係の団体にマスクを着けるなどの防護策を求める通知を出した。

NPO東京労働安全衛生センターの外山尚紀・作業環境測定士らのグループは劣化した煙突9本を調査。煙突内に風を送り込むなどの実験をした結果、いずれも石綿が飛散した。ニチアス(旧日本アスベスト)が1964~77年に製造した煙突用断熱材は石綿の飛散を招く恐れがあるという。