10月27日:群馬の八ツ場代替地から有害資材 国交省が調査継続

2014年10月27日

産経ニュース2014.10.27 23:05更新
群馬の八ツ場代替地から有害資材 国交省が調査継続http://www.sankei.com/affairs/news/141027/afr1410270056-n1.html

 

 国土交通省関東地方整備局は27日、八ツ場ダム(群馬県長野原町)の建設に伴う水没地の移転代替地の整備工事などで、有害物質を含む建設資材「鉄鋼スラグ」が使用されたか調べた結果、一部で類似の材料を確認したと発表した。同省は環境基準を超える有害物質が含まれていないか、引き続き調査する。

 国交省によると、群馬県内の国道などでスラグの使用が疑われる92カ所の工事のうち、26カ所でスラグと類似する成分を検出した。うち3カ所は八ツ場ダム代替地の工事だった。同省は鉄鋼メーカー大同特殊鋼(名古屋市)の渋川工場(群馬県渋川市)から出荷されたものとみている。

 鉄鋼スラグは鉄鋼を製造する過程で出る副産物。セメント材などに使用されるが、フッ素や六価クロムなど有害物質が含まれている。同省は代替地整備に天然砕石を使うよう義務付けていたが、スラグ混入の疑いが浮上し調査していた。