10月1日:賠償金 工場の近隣患者に さいたま地裁和解石綿訴訟原告ら

2016年10月1日

朝日新聞2016101
賠償金 工場の近隣患者に さいたま地裁和解石綿訴訟原告ら

 

水道管工場でのアスベスト(石綿)による健康被害を巡り、元従業員の遺族らが国を訴えた訴訟の和解が30日、さいたま地裁で成立した。遺族らは国から支払われる賠償金の一部を、工場周辺で中皮腫を発症した住民らへの見舞金に充てる。

埼玉県与野市(現さいたま市)にあった「日本エタニットパイプ(現リゾートソリューション)」旧大宮工場の元従業員や遺族9人が、国や会杜に計約9500万円の賠償を求めて2月に提訴。このうち7人について、国が計約3100万円の賠償金を支払うなどの.内容で和解した。遺族らは賠償金から、旧工場から500メートル以内に住み、中皮腫と国に認定された人に5万円、認定されていないが主治医に診断された人に3万円を支払うという。 問い合わせは原告団事務局(0358073101)(小笠原一樹)