1月9日、三菱マテリアルの四日市工場で爆発事故

2014年1月10日

三菱マテリアル2014年01月09日
https://www.mmc.co.jp/corporate/ja/01/01/14-0109.html

四日市工場における爆発火災事故について

2014年1月9日 午後、弊社四日市工場で爆発火災事故が起き、弊社及び協力会社従業員5名の尊い人命が失われ、12名の方々が負傷するという結果を招きましたことは、誠に申し訳なく謹んでお詫び申し上げます。
亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、ご遺族に対し衷心よりお悔やみ申し上げますとともに、負傷された方々の一日も早いご回復をお祈り申し上げます。

また、近隣にお住まいの方々をはじめとする多くの関係各位に多大なるご心配、ご迷惑をおかけしておりますことを、深くお詫び申し上げます。

事故の原因等につきましては現在究明中であり、弊社といたしましては関係ご当局の調査に全面的に協力し、ご指導を仰ぎながら、適切な対策を実施してまいります。
また、事故によるお取引先への影響等につきましても、現段階では明らかでありませんが、分かり次第、開示してまいります。

1月9日現在で判明しております内容は、次のとおりです。

1. 発生場所
三重県四日市市三田町5 弊社四日市工場
2. 発生日時
1月9日(木) 14時5分
3. 発生経緯
水素精製設備の熱交換器を定期洗浄のため取り外し、所定の酸洗場において前処理を実施の後、蓋を開けた際に爆発が発生。
4. 罹災者
死亡5名(弊社従業員3名、協力会社従業員2名)
負傷12名(弊社従業員10名、協力会社従業員2名)
5. 被害状況
当該熱交換器が爆発火災により破損。
周囲の設備に大きな被害はない。

以 上

 

 

日経新聞2014/1/13 20:05
発火性高い化合物が火元か 三菱マテリアル工場爆発事故http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG1300T_T10C14A1CC1000/

 

 17人が死傷した三菱マテリアル四日市工場(三重県四日市市)の爆発事故で、熱交換器内部で生成された発火性が高い「シリコシュウ酸」という化合物が火元となり、水素が爆発した可能性があることが13日、四日市工場への取材で分かった。

爆発事故は9日、洗浄のため、作業員が熱交換器のふたを外した直後に起きた。同工場によると、熱交換器の内部には、シリコン製造の過程で、塩素や水素などの化合物「トリクロロシラン」などの残留物が付着する。

水分と反応すると、トリクロロシランをもとに水素が発生するため、水素が急激に発生しないよう、洗浄前に加湿窒素を徐々に流し込んでトリクロロシランを分解して安定した状態にするが、この際、小さな衝撃でも発火する恐れがあるシリコシュウ酸も生成されるという。

四日市工場は「配管内のシリコシュウ酸が何らかの衝撃により発火し、水素爆発が起きた可能性がある」と説明している。〔共同〕