3月1日:PCB機器の廃棄義務、処理期限見据え法改正へ

2016年3月1日

朝日新聞2016年3月1日16時30分
PCB機器の廃棄義務、処理期限見据え法改正へ
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12235942.html?rm=150

 

 有害なポリ塩化ビフェニール(PCB)の無害化処理を進めるために、政府は1日、高濃度のPCBを使っている変圧器(トランス)や蓄電器(コンデンサー)などの廃棄を事業者に義務づけるPCB特措法の改正案を閣議決定した。今国会での成立を目指す。

 改正案では、処理基本計画を閣議決定して政府全体で進めるとともに、事業者に対する都道府県の権限を強める。処理施設への搬入期限(最長で2024年3月まで)の1年前までの廃棄・処分を事業者に義務づけ、違反には罰則を設ける。

 政府は01年にPCB特措法を作り、北海道室蘭市北九州市など全国5カ所の処理施設で化学処理をしている。住民との約束で処理の期限を16年3月末と決めていた。ただ処理が難航し、14年6月に施設や機器ごとに期限を延長した。最も早い北九州事業所では、19年3月末に迫っている。 (香取啓介)