環境省:ストックホルム条約、バーゼル条約及びロッテルダム条約締約国会議の結果について(お知らせ)

2015年5月18日

http://www.env.go.jp/press/100994.html

平成27年5月18日

ストックホルム条約、バーゼル条約及びロッテルダム条約締約国会議の結果について(お知らせ)

 化学物質・廃棄物関連3条約の締約国会議である、「残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約」(ストックホルム条約)第7回締約国会議、「有害廃棄物の国境を越える移動及びその処分の規制に関するバーゼル条約」(バーゼル条約)第12回締約国会議及び「国際貿易の対象となる特定の有害な化学物質及び駆除剤についての事前のかつ情報に基づく同意の手続に関するロッテルダム条約」(ロッテルダム条約)第7回締約国会議が、本年5月4日(月)~5月15日(金)の日程で、ジュネーブ(スイス)において開催されました。
期間中、条約ごとに技術的な議題、条約の運用上の課題などについて議論が行われたほか、3条約で共通する技術協力や条約間の連携の強化による効率的な対策の実施についての議論が3条約合同で行われました。
ストックホルム条約については、条約上の規制対象物質として新たに3物質群が追加されたことから、今後国内で担保するための所要の措置を講じる予定です。バーゼル条約については、3つの技術ガイドライン(POPs廃棄物、水銀廃棄物及びE-waste)が採択されました。ロッテルダム条約では、1物質(メタミドフォス)が新たに条約対象物質に追加されました。

1.背景

「残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約」(ストックホルム条約)、「有害廃棄物の国境を越える移動及びその処分の規制に関するバーゼル条約」(バーゼル条約)及び「国際貿易の対象となる特定の有害な化学物質及び駆除剤についての事前のかつ情報に基づく同意の手続に関するロッテルダム条約」(ロッテルダム条約)の締約国会議は、有害な化学物質及び廃棄物を規制し、これらが環境及び人の健康に与える影響を防ぐという3条約共通の目的を効果的に達成するため、2013年に続き今回も合同で開催されました。

2.会合の概要

(1)開催地・会議期間

開催 地:ジュネーブ(スイス)

開催期間:2015年5月4日(月)~5月15日(金)

[各締約国会議の実施スケジュール]

ストックホルム条約第7回締約国会議 5月6日 ~ 8日、 14日 ~ 15日
バーゼル条約第12回締約国会議 5月8日 ~ 12日、 14日 ~ 15日
ロッテルダム条約第7回締約国会議 5月12日 ~ 15日
3条約締約国会議合同セッション 5月4日 ~ 5日、 8日、 14日 ~ 15日

※決議案の一部はそれぞれの締約国会議中に採択されたほか、議論の残った決議案については5月14日~15日に決議セッションを開催して採択されました。

 

各締約国会議の議長は、ストックホルム条約はヨハンナ・リシンジャー・ペイツ氏(スウェーデン)が、バーゼル条約はアンドレ・ヤグシウィック氏(ポーランド)が、ロッテルダム条約はムハンマド・ハシャシュネ氏(ヨルダン)が、3条約合同セッションは3議長が共同で務めました。

(2)主な議題

[ストックホルム条約] (結果の概要は別添1を参照)

○条約上の規制対象物質の追加

○条約附属書A(廃絶)又は附属書B(制限)の適用除外の評価

○条約の有効性評価

○遵守手続

 

[バーゼル条約] (結果の概要は別添2を参照)

○POPs廃棄物、水銀廃棄物及びE-Wasteに関する技術ガイドライン

○更なる法的解釈の明確化の提供

○有害廃棄物等の環境上適正な管理に関するガイドライン

 

[ロッテルダム条約]

○条約附属書Ⅲ(事前のかつ情報に基づく同意の手続の対象となる化学物質)への化学物質の追加

○遵守手続

 

[3条約合同セッション部分] (結果の概要は別添3を参照)

○技術協力と能力開発、地域センターの活用、資金メカニズム

○3条約の協力と連携の強化

○共同条約事務局の組織と運営、予算

(3)我が国からの出席者

我が国から、外務省、経済産業省及び環境省から構成される政府代表団が出席しました。

(4)サイエンスフェア

会合期間中の5月7日~9日に開催された3条約合同のサイエンスフェア(条約に関する科学的知見等の展示会)では、我が国が行っている東アジアPOPsモニタリング事業などが紹介されました。

3.次回会合の予定

次回会合は、2017年4月23日~5月5日にジュネーブで開催される予定です。今回と同様に3条約の締約国会議を連続で開催するとともに、3条約共通の課題については合同セッションで議論する予定です。また、会合には各締約国の閣僚級が参加するハイレベルセグメントが含まれる予定です。

添付資料

連絡先
<バーゼル条約関係>
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部
産業廃棄物課適正処理・不法投棄対策室
直通:03-5501-3157
代表:03-3581-3351
課長  :角倉 一郎 (内線6871)
室長補佐:塚原 沙智子(内線6885)
主査  :渡辺 聡  (内線6885)<ストックホルム条約、ロッテルダム条約関係>
環境省総合環境政策局環境保健部環境安全課
直通:03-5521-8261
代表:03-3581-3351
課長  :森下 哲 (内線6350)
課長補佐:斉藤 貢 (内線6368)
専門官 :土井 研治(内線6361)

環境省総合環境政策局環境保健部企画課化学物質審査室
直通:03-5521-8253
代表:03-3581-3351
室長  :福島 健彦(内線6309)
室長補佐:高橋 亮介(内線6324)
係長  :彦坂 早紀(内線6328)