ユニクロが20年までに有害化学物質全廃

2013年1月9日

志のソーシャル・ビジネス・マガジン「オルタナ」2013年1月9日 ユニクロ、20年までに有害化学物質全廃――国内初、グリーンピースと合意 http://www.alterna.co.jp/10345

 

衣料品ブランド「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは9日、2020年1月1日までに同社の製品の生産、流通ほか全ての過程で有害化学物質の使用を全廃すると発表した。国際環境NGOグリーンピースとの合意に基づくもので、日本企業としては同社が初となる。

有害性が完全に証明されなくても疑わしければ使用をやめるという「予防原則」を踏まえ、毒性や生物蓄積性などが認められる、またはその疑いがある全ての化学物質を対象にしているのが大きな特徴。

ユニクロ新宿高島屋店(ファーストリテイリング広報資料から引用)

同社ではまず今年4月末までに、有害化学物質のリストと監査過程を公開。また同5月までには、同社の中国国内の少なくとも10社の主な協力企業を対象とした化学物質の排出に関する公表を始めるなど、情報公開の徹底に向けた取り組みを始める。また、特に発がん性が指摘されているパーフルオロカーボン類(PFCs)については16年7月までに使用を止めるとしている。

(中略)

グリーンピースでは11年3月から衣料品ブランドに対して、遅くとも20年までに有害化学物質の使用と排出をゼロにすることを求める「デトックス・キャンペーン」に取り組む。ファーストリテイリングの合意はプーマ、ナイキ、H&M、リーバイスなどに続き世界で12社目となる。

(後略)

(オルタナ編集部=斉藤円華)