PRTR

身の回りの有害化学物質を減らそう-PRTR情報を活用して

化学物質について不安はありませんか?
ダイオキシンや環境ホルモンは私たちにどんな影響を与えるのでしょうか。最近では、家の中の化学物質が原因となって引き起こされるシックハウス、また化学物質過敏症も大きな問題となっています。プラスチックや化粧品をはじめ、化学物質は今や私たちの生活に欠かせないものとなっています。でも、環境や健康への影響について次のような不安を感じたことはありませんか?

  • ふだん食べている物や飲んでいる水は、安全なの?
  • 小さな子がいるので、家の中に危険なものがないかどうか心配。
  • 洗剤や化粧品などを買うとき、ラベルを見るけれど安全なのかどうかよくわからない。
  • 私が住んでいる地域の空気は、きれいなの?
  • 近くで土壌汚染が発見されたという記事を読んだけど、影響があるの?
  • 近くの川は、昔に比べて生き物が少なくなっているみたい。
  • 近くの田んぼで農薬散布をしているのが気になる。
  • ダイオキシンって、健康にどんな影響があるの?
  • 花粉症やアトピー、アレルギーの人が増えているような気がする。
  • 化学物質がたくさん使われているようだけれど、これからの子どもたちは大丈夫

でも、化学物質ってむずかしそう…… ?
たしかに、身の回りにある化学物質は安全なのかどうか不安です。でも、化学物質に関する情報は、どこにあるのかもわからないし、あったとしても専門的で難しそうです。それでも、こんなこと知りたくありませんか?

【ご近所編】

  • 近くの工場の煙突から煙が出たり、たまに臭いがしたりするけど、大丈夫?
  • 川の上流にある工場からの排水に、危ない物質は含まれていないの?
  • ゴルフ場もたくさん農薬を使っていそうだけど、大丈夫?

【 家庭編 】

  • 家の中にある有害物質ってどんなもの?
  • ツンとにおう塩素系漂白剤の、体への影響は?
  • 洗剤や殺虫剤などのラベルに書かれている物質には、どんな毒性があるの?

【その他】

  • 住んでいる地域の大気にはどんな化学物質が入っているの?
  • 自動車からの排気ガスってどれぐらい出ているの?
  • クリーニング屋さんからはどんな物質が出ているの?
  • 私の地域では農薬をどのくらいまいているの?

化学物質の情報公開制度ができました。
身の回りの化学物質に関する不安を減らすには、情報を入手して現状を知ることが策一歩です。
良いニュースがあります。2001年度から、日本全国の空気や水、土壌への化学物質の排出情報が入手できるようになりました。
「化学物質排出把握管理促進法」(略称:化管法)(正式名称:「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律」)という法律のもとで化学物質の排出量が公開されるのです。
その制度の名前はPRTRです。PRTRって何なのでしょうか。

P=Pollutant(環境汚染物質)
R=Re1ease(排出) and
T=Transfer(移動)
R=Register(登録) 

環境汚染物質とは、空気や水、土壌といった環境を汚染するおそれのある化学物質です。有害性が科学的に確かめられていない物質も含まれます。汚染された環境が原因となって、わたしたちの健康にも悪影響が出てくることもあります。
排出とは、工場、家庭、畑、ゴルフ場、自動車などから空気や水、土壌に排出されることをいいます。
移動とは、工場等の施設や家庭などから出る廃棄物がリサイクル施設や廃棄物処分場などに移動することをいいます。
登録とは、1年間の排出量や移動量を事業者や国が推計して国に届けることをいいます。

そして登録された情報は社会に公開され、誰もが入手できるようになっています。
このようなしくみを、国際的にはPRTR制度といっています。
1992年の地球サミットの「アジェンダ21」で、「化学物質の安全性の確保には、化学物質が開発されてから捨てられるまでのライフサイクルに関する情報を公開して社会として共有することが欠かせない」として、国際的に認められた制度です。
日本でも1999年に成立した化管法によってPRTR制度が導入されたのです。
アメリカではPRTR制度導入後、市民からの働きかけ、企業の自主的取組みによって排出量が半減しました。

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